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「…貴殿は今も昔も変わらないな」
細川は冷たい眼差しで神子田を睨む。
「家柄に恵まれた貴方には分かりませんよ」
笑いながら神子田は首を振る。
「…武士の風上にも置けぬ!」
顎丸も神子田と桑次郎を睨み付けた。
「名刀に言われてもな…人間は汚いから人間で居られるんだ」
笑って桑次郎も顎丸に言う。
「…黒幕か…」
「さて…如何にしたものか…」
義輝と三日月は何処か慌てない。
「義経様…」
今剣は不安そうに義経を見詰め…
「…」
義経は今剣に頷く。
「…華がない…汚いやり方だ」
紅蓮も怒りを露にする。
「なんとでも言え…」
桑次郎と神子田は、死人の気配を負いながら歩き出す。
それに皆は距離を保ちながら追い掛けて行くのだった。
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