第八十四話やっぱり来てくれたね

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第八十四話やっぱり来てくれたね

シュンッ 山崎と厚が土方の元へ移動して居る時… 「丞!あれ見ろ!」 気付いた厚が山崎に叫ぶ。 「あれは…」 山崎が見ると、愛奈が桑次郎に捕まり神子田に打刀を突き付けられているでは無いか… 「行くで!」 「合点承知!」 木を飛び移りながら、山崎と厚は愛奈を助ける為に飛び出す。 「っ!?」 不意に殺気を感じ、桑次郎が振り返ると… 山崎がクナイで桑次郎に斬り掛かる。 「っ!!猪口才なっ!!」 キンッ 神子田は打刀を山崎に振り回して斬り掛かる。 スタンッ 「ちっ!」 舌打ちし、山崎は飛び退くと土方の隣に着地する。 「オラアッ!」 厚も桑次郎に上から短刀で斬り掛かるが… 「小賢しいっ!」 キッと睨み付け、神子田は厚にも打刀を振り回した。 「っと!」 何とか避け、厚も今剣の隣に膝を付く。 「副長…申し訳ないありません」 悔しさを滲ませながら、山崎は土方に謝る。 「…いや、良くやった。軍師とは言え、あそこまで動けるとはな…」 土方も神子田と桑次郎から、視線を外さないまま山崎を労う。
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