第八十四話新撰組のケジメ付けねぇとな

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「うわあっ!」 沖田はバランスを崩して倒れてしまう。 「最初から…副長は総司に任せられる予定だったんですね」 土方の考えに気付いて斎藤は土方に言う。 「まあな。実際…桑次郎は剣術の腕は無いが…人殺しの実戦には慣れていた。 平助や斎藤だと感情的になる危うさがあったが…総司は根っからの剣術馬鹿。 感情的になる事なく粛清してくれると俺も自負していたからだ」 苦笑して土方は斎藤に答えた。 「…桑次郎…因縁が一つ消えたな」 砂を見詰め、兼定は呟く。 「兼さん、僕達は止まらないよ。新撰組は歩みを止めない。 …この先、どうなろうと進もう。その先が…どんな景色だろうと」 笑って堀川は兼定に言う。 「…あぁ」 兼定も微笑んで頷いた。 「…」 「へへ…」 国重と兼重は笑って見詰め合う。 「平助君!沖田君が潰れちゃうよっ!」 人に戻った加州は慌て平助の手を引っ張る。 「さよなら…僕の闇の主さん」 砂を見詰め…安定は桑次郎に別れを言うと…沖田達の元へ駆けて行くのだった。
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