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「馬鹿…俺達は…大将を愛しているぜ。大将でもあるし…大事な家族だ」
…あぁ…大将…もっと早く俺が気付いていれば…怖さを我慢して…疲れちまったんだな…
涙を流しながら、薬研は笑って愛奈を抱き締める。
「私も…主を敬愛しております。大事な家族ですから…」
不動の涙は止まらない。
その間、高次と竹中…他の皆は光忠達から愛奈の様子を聞いて言葉を失い…
信長だけは分かって居たのか冷静だった。
「…竹中、俺達はお前にもう一つ話すべき事がある。
市様に浅井長政は…」
長谷部は竹中を見詰め話しだした。
「っ!!」
怒りを露にすると、竹中は立ち上がり浅井を探しに飛び出してしまう。
「良いのですか?話して…」
宗三は長谷部に尋ねる。
「遅かれ、早かれ知るべき事実だ。隠し通せん」
長谷部は腕を組むと、黙り込んでしまった。
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