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第八十七話頑張らなくて良いんだよ。馬鹿愛奈
…もっと早く気付けば良かった…愛奈が無理しているって分かっていれば…
…浅井は暗示を掛けられていたから…違う…理由になんかならないっ!
怖くて仕方無かった筈だ市が…
現代でもきっと明実は…
怒りを露にしながら、俺は浅井を探す。
そして見つけた…
「浅井長政ぁっ!!」
ドゴッ
見つけた俺は…長政を殴り飛ばした。
「っ!」
ドサッ
突然殴られ、浅井は吹っ飛ばされ倒れた。
「竹中っ!?」
一緒に居た海北はびっくりして目を丸くする。
「お前の…その様子…やっぱり…神子田の暗示に掛けられていた記憶…戻ったんだろ!?」
ガッ
俺は浅井の胸ぐらを掴み叫ぶ。
「っ」
浅井は答えられず震えていた。
愛奈は病んだのに、こいつは都合良く忘れていたんだ。
気に入らない…でもこいつなんか殴る価値さえ無い。
「…ずっと我慢していた見たいで…愛奈の精神が…不安定になった。
愛奈には近付くな。あんたを見る度に市の記憶が更に愛奈を怖がらせるっ!」
言うだけ言って、俺は浅井を突き飛ばし走り去る。
…こんな奴に裂く時間はない。愛奈をどうするか肝心なんだ。
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