第九十一話それぞれの旅立ちの日。

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『まだ喋りませんね。中々口が硬い様です』 苦笑して島は竹中に答える。 「そう…?ならさ…神子田を徹底的にやって構わないよ。 心が壊れて理性失うくらいね。愛奈や俺、浅井、信長…皆の人生をそいつが狂わしたんだ。 処刑されない事を寧ろ喜ぶべきだよ」 冷酷な表情で竹中は島に指示を出す。 『了解しました。あらゆる手段で吐かせましょう。それでは…』 「うん、またね」 笑って竹中は通信を切った。 「さて…」 グポポッ ビクビク 「んぐおっ」 島は神子田から昨日の物を引き抜き、神子田は痙攣させながら呻いた。 霧時雨は事務的に、神子田の足や手足の縄を斬ると… ドサッ 「ふぐっ!」 神子田を地べたに…俯せにさせ突き飛ばす。 「前はガバガバ…今度は後ろから…やり方を変えましょうか…」 グポポッ ビクビク 「んぐぐぐっ!」 今度は後ろの穴に突っ込まれ、神子田は苦しそうに呻く。 ガシッ 霧時雨は暴れないように、神子田の腕や身体を押さえた。 ズプププッ ビクビク 「んごごっ!」 グポポッ ビクビク 「がああっ!」 島が出し入れする度に、神子田は呻き声を上げるのだった。 暫く時間が経ち… 「お兄ちゃんと源氏さん達は…古河に戻るんだね…」 「…あぁ。古河でやり残した事があるからな…」 寂しそうに言う愛奈に、頼光は代表して話す。 「終わったら直ぐに合流するよ。愛奈は先に笠間で待っていてね?」 優しく微笑んで高次は愛奈に言う。 「…わかった」 涙目で愛奈は頷いた。
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