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第九十三話俺はね…あんたみたいな人に虫酸が走るんですよ
小牧長久手の闘い。
仕える主が居なかった俺は放浪していました。
筒井家が滅んでから…どうにも主が見付からなくてね。
『うちに来ない?報酬は弾ませるよ?』
私が庵に引きこもると、どこぞのチビ軍師が来たり…
『貴様は天下が誰に向かってるか…言わずとも分かっていると思うが?』
真っ黒い軍師さんも来たり…
『俺に仕えろ!貴様の才、我が伊達軍に行かせ!』
何様ですかい?勝手に決めなさんな。
『…此度の毛利家と織田軍の戦…君なら分かっている筈…』
毛利の長老さんに出向かれてもね…あれ?口調変わってません?
『義の為に!生かさんと思われないのかっ!?』
義、義って…あーた、世の中義で成り立つなら苦労しませんよって…
『ならば真田に…真田なら貴殿の才を生かせると思うが?』
『島殿!何とぞお願い致しまする!』
可愛い真田兄弟が頭を下げて…真田十勇士をどうにかして下さいよ…
出た瞬間、手裏剣の餌食ですかい?
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