60人が本棚に入れています
本棚に追加
第九十四話島からの報告
森の中を歩いていると、やがて小さな麓の村が見えてきた。
「あり?あれが笠間?」
愛奈は首を傾ける。
「ううん、笠間はまだまだ。あれは手前にある猟師の村だよ」
苦笑して光忠は愛奈に教えた。
「喉かな村だな」
目を細め長谷部は呟く。
「喉かに見えて…田舎の農村は大半が治安悪い。
…善人のふりして近付く人拐いも居るし俺達三人は美女!
きゃー怖いわー!ってなるから…用心しようぜ!!」
呑気に笑って鶴丸は言い放つ。
最初のコメントを投稿しよう!