第九十五話ニ名槍はポッキリなの!!

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第九十五話ニ名槍はポッキリなの!!

早速村に着いた愛奈達一行だったが… 「馬を繋いで来るから…先にお嬢さん達は此処で待っていてくれへんか?」 光忠と愛奈が降りた馬の手綱を引いて、明石は苦笑しながら問い掛ける。 「分かったよ…それじゃ待ってるね」 微笑んで光忠は明石に頷いた。 「長谷部…絶対に動くなよ…良いか?男は全身歩く凶器…長谷部に何かあっ…」 ゲシッ 「くどい!そして死ね!」 馬の手綱を引いて忠告する日本号に、長谷部は顔面に向かって踵落としを喰らわせた。 「日本号はん、ほら…行くで?」 ズルズル… 明石に引き摺られながら、日本号は馬小屋へ向かって行く。 「俺達は情報集めしてくる。女子供は此処にいろ。厄介事に巻き込まれたら面倒だ」 土方は光忠に向かって淡々と指示した。 「はは…気を付けるよ」 苦笑して光忠は土方に頷く。 「では…行ってくる」 「行ってらっしゃい」 大倶利伽羅が言うと、光忠は微笑んで送り出し… 「面白い情報頼む!」 「あれば良いですな…」 満面の笑顔で鶴丸が頼むと、一期一振は苦笑した。 そして男達はバラバラに別れ去って行く。 「…何で俺が子供に分類される訳?この中で実年齢最年長なんだけど…」 不満たらたらに竹中は文句を言う。
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