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…弱点を…
…殴った！？
…痛いっ！
…今は無いが…痛い！
宗三、鶴丸、堀川、長谷部は白眼を剥いて衝撃を受けた。
「愛奈…何をやったの？」
慌て光忠は愛奈を抱っこして聞く。
「…弱点に鉄拳ジェノサイトを喰らわせたのです！」
ドヤ顔で愛奈は答えた。
「ありがとう…助けてくれて僕は嬉しいよ？
でも…バッチぃから…宿屋見付かったら手を良くゴシゴシ洗おうね？」
苦笑して光忠は愛奈に礼を言うと言い聞かせる。
同じ頃…
「何の騒ぎだ？」
人だかりに気付き、御手杵は歩き出す。
「杵っ！？どこ行くんだよっ！」
慌て秀康は御手杵を問い掛ける。
…なんか胸騒ぎがする…
一足先に、日本号は戻って長谷部達の所へ向かって走っていた。
「いってぇな！クソガキがぁっ！！」
ブチ切れた男が充血した目をギラギラさせ立ち上がる。
それに合わせて、ごろつき共が皆を取り囲む。
「愛奈っ！」
「光忠お姉さんっ！」
慌て光忠は愛奈を背に隠して庇う。
「っ！」
「！」
光忠を守るように、不動と薬研が短刀を構え立ちはだかる。
…俺の女を…クソガキだと？
ブチ切れた竹中はショックから復活すると…
「…突っ掛かって来たのは貴様だ…。俺がキレない内に…失せな？」
不動と薬研を庇う様に、竹中は前に出て男に言い放つ。
「なんだっ！？てめえ…ガキが威張ってんじゃねぇ！」
ブチ切れた男は竹中に殴り掛かる。
…簡単に避けられるけど…俺が避けたら不動達が…癪に触るけど背に腹は変えられないっ！
咄嗟に判断した竹中は冷や汗を掻いて覚悟を決める。
バキッ
「ぐっ！」
竹中は右頬を殴られ、横に吹っ飛ばされる。
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