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う~~~~む。
どうしよう…。
大乱闘から一週間。新聞をみてるかぎりではあのチンピラ、死んだりはしなかったみたいだけど…
千香はすっかり忘れきって、元気に弁当喰ってるけれど。
え~い。う~む。
気をつけて観察してみるとどうしてもあたしの隣にいるやつは超能力者であるらしいのだ。
落ちると思ったシャーペンが落ちない。
ぶち当たるはずのドアがなぜか?勝手に開く。
………う~ん………。
べつに、いいんだけどね。 ”ファイアースターター” しようが ”キャリー” になろうが、もとから人間離れはしてたし。
ただ、なまじSFなんてものを常日頃あくまでも架空のもの(フィクション)として愛読していると。
…ようするに、当野槇子サン、ことフツーのごく平凡な学生であるあたしは、一週間かけてパニックを起こし続けているのであった…。
「…も、駄ァ目だ。だれかに相談しよっ!」
前後の脈絡もなくお昼休みに吼える。
「…にゃ?」
千香はみじかく鳴いて、おつむ快晴にタッパーのふたを閉じた。
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