action.1 scene.1

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 …そりゃ、天気のいい日曜の中華街って、とくに催しのない時でも、けっこう混むんだもん。  急いでる人なら少しくらい、誰かにぶち当たったって、あたりまえ…  …は、この娘には通じない…。 「~~~よ~っし。…踏み返してやるッ!」 「げっ!」  止めるまもなくダッシュをかけている。  …お、おちつけ。おちつくんだ槇子。あたしは他人。他人なんだっ! 「…この野郎っよくもひとの足をっ」  むぎゅうっと、ちからいっぱい。 「 痛ェ! な、なんだてめぇはっ?!」 「なんだじゃないっ先に踏んづけたのはそっちだろうがっ」  …これよ。  これが恐ろしいっていうのよ…っ  あいての男、一瞬呆然としている。  それから、やおらがっしりと千香の胸ぐらをつかみあげ、にんまりと歯をむきだして、 「おもしれェ、アヤつけようってのか?」  …あ~~~~んっっ  あたしは他人ですぅ……っっ  …千香も千香よ。ハラが立つなら仕返しするなとは言わない。でも、せめて、敵と手段は選べばいいのに…っ  なにもあんな北京原人にまで、真っ正面から噛みついて行かなくたって…っ
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