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『―……死兵……?』
2人の声が重なった。
ふむ、と言って朱治が顎に手をやった
「死兵……特殊部隊でも造るつもりなのか…何にしろ、それは穏やかでありませんな」
「もちろん、丁重にお断りしやしたけどね!説教つきで」
「…それで、主公はなんと?」
程普が足を止める
「結果的に『わかった』って言ってくれたんで、考え直したみたいスけど……―ただそん時に“あの人”が入ってきて、大分話がこじれましてね……」
「―ああ、周瑜ですか?」
朱治の笑顔に、張昭がうなずいた。
「…………ふむぅ」
張昭の愚痴を聞き終えた程普は、廊下の向こうを見据えて兜ごしにこめかみの辺りをコツコツと突っついた
「―……どう~も匂うのぅ…鼻が利いてきおったわ」
「!」
「げ……ッ!」
程普の後ろに続き、その視線の先を追っていた朱治と張昭は……思わずその場に立ち止まった。
「―カハッ」
程普が笑う。
―その声に、廊下を歩いてくる三人が立ち止まった。
「……程普殿――…!」
……先頭に居る周瑜が、緊張したような声音で言った。
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