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周瑜の眼差しには、若干の疲れが見えていた。
数日寝ていない者の眼だ。
程普はそう思った
「―――…以上だ、程普殿。私と魯粛殿、諸葛謹殿の三者は反対で押し通す所存、これより先はご自分でお聞き願いたい」
「―カハッ!なんと!」
程普は手を打って嗤い始めた。
「なかなか大層なことになっとるではないか!ほんに退屈せんのう、この軍は!」
朱治が首をやや傾げる
「…軍規……。まだ起草の段階ですがこんな時期に…」
「―……ざけんなよ」
すると、朱治のとなりから唸り声が聞こえてきた。
張昭が今にも爆発せん空気を纏って眉間がくっつくほどに顔をしかめていた。
「…まぁ~た性懲りもなく要らないお説教くらいてえみてーだなぁあのバカお殿……もう若気の至りじゃあ済まさねえ―――ドタマぁきたぜ」
「なっ…張昭殿っ、口が過ぎますぞ」
魯粛が咎めるが、張昭は聞かなかった。
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