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「この時代 本当になにも 無かったよ」
「いやいや……なにも無いってことはないだろう?」
「残念ながら、本当になにも無かったんだよ。しいて言うなら後輩の女の子とデートしたくらいかな」
「死ね」
「ストレートに言うな。もっと女の子らしく丁寧に言えよ」
「あらやだ。あなた、一回死んだ方がよろしくてよ」
「全然女の子らしくねぇ……」
「なら訂正するわ。一回お死んだ方がよろしくてよ」
「なんでも“お”を先頭に付ければ丁寧になるってわけじゃないんだよねぇ……。例えるなら、汚い物にダイヤ付けるようなものだよそれ」
「ごめん、例えが意味わかんない」
「僕もわからん」
「……お前まじで死ねよ」
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