始まりの朝

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「そういう報道を見ていると、ぼくはすごく恐怖を感じるんだ。なんていうか、もしかしたら聖霊の支配する世界はもうすぐに終わるんじゃないかって」 「おいおい、いくらなんでも気にしすぎだろ」 「じゃあ、一連の報道はどう説明つけるの?」 「それはまあ、勘違いとかじゃないのか」 「そうかもしれない。でも」 圭太は躊躇いがちに、言った。 「怯えてるんだよ、ぼくの中にいる聖霊が」
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