1人が本棚に入れています
本棚に追加
/59ページ
それは偶然か必然か
たっくんと暮らす日々は、穏やかに流れていった。
あたしは個人病院の受付の仕事を始めた。
ブラック企業で培ったガッツとスタミナをフルに活かして、未経験の仕事を吸収していく。
いちから覚える仕事は、やっぱり体力がいる。
そんななかでも家に帰ればたっくんがいて、ゴハンが出来ていて、ありがたかった。
どうにか仕事も覚え、慣れてきた頃、季節は秋になっていた。
夕方、アパートの部屋でぼんやり。
今日はお休み。たっくんはさっき、夜勤に出掛けたところ。
「暇だなぁ」
スマホをいじりながら、ため息をつく。
ふと、最近話題のアプリをやってみようと思った。
最初のコメントを投稿しよう!