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「でしょ? でもだんだん年齢を重ねるとなんとなく誰か見守ってくれる人っていうか、これが大切だから頑張らなきゃっていう"足かせ"って言ったら聞こえが良くないけど、そういうのがあった方がより頑張れるかなって思ってきたんだよね」
「なるほど......やっぱり竹内さんてかっこいいですよね。というか男前ですよね」
「あはは、そうかな。でも私は水野さんの方がかっこいいと思うよ」
「私、がですか?」
「うん。なんか結構自分でなんとかしようとするし、結果手を差し伸べる前にできちゃったりするし。一人で迷うことなく突き進めそうだしね。水野さんがもし男の人だったらすごく人気ありそうだな。ってごめん、これは失礼かな」
竹内さんは眉を下げて小さく笑って言った。
「いえ、でもそんなことはないですよ。結構いつもぐるぐる考えすぎて、内心ではあたふたしてます」
「あぁ、それはちょっとわかるかも。だけど、それならやっぱり気を緩められるっていうか、自然体でいられる人とか場所があったほうがいいかもね。あ、あとは心の中とは正反対の行動に出てみる、とかね」
と竹内さんが笑いながら言った。
「心の中とは正反対の行動......ですか。確かにそういうの必要かもしれないですね」
「そうそう。特に水野さんみたいにひとりで考えちゃう人は時々軽い気持ちになってもいいと思うよ。って話それちゃったけど」
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