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男はアクセサリー
休み時間、奈帆は日の光で満たされた教室をぼんやりと眺めていた。
岡島先輩の話が本当なら、あと2ヶ月ほどで彼氏ができなければ、残り三年間は彼氏がいない学校生活を送ることになる。
今は好きな人もいないし、すごく彼氏が欲しいわけではなかったが、この先もずっと彼氏ができないのはさすがに寂しい気がした。
こっちから告白するにせよ、まず、誰かに自分の存在をアピールしなければ始まらない。
恋愛に興味のない紗枝にすら彼氏ができた今、奈帆は一刻も早く行動に移すしかなかった。
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