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彼は先生が不在の保健室へ私を連れて行くと、後ろ手にガチャリと鍵をかけた。
えっ!?
やだ。
こんな密室に私を連れて来て何するつもり?
私まだあなたの名前も知らない。
若干プチパニックに陥る私。
が、そんな心配はいらなかったようだ。
ズルズルズル・・・と、その場にへたり込む彼。
「どうしたの?具合が悪いの?」
私の声に辛うじて反応し顔を上げるが、真っ青だ。
「気持ち・・・悪い。」
「嘘!吐きそう!?ちょっと待ってて・・・」
私は辺りを見回し、ベッドの横にあったゴミ箱を手に取ると、彼の前へ。
フー・・・間一髪、間に合った。
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