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「俺だって最初から女子が苦手だったわけじゃない。初恋だってあったし、それなりに女子に興味もあった。」
・・・なんか語りだした。
「女子の俺に対する態度が変わってきたのは、小学校高学年位からだ。」
異性に興味を持ち始める頃ですね。
「遠足のバスで、俺の隣の席を取り合い醜く争う女子達。ストーカーのように俺の後を付けてくる女子。私物が無くなる事しばしば・・・決定的なのが、あの日。」
彼は遠い目をしながら話を続ける。
「中学の時、俺には密かに思っている人が居た。彼女だけは俺を変な目で見なかった。いつも静かに本を読んでいるような物静かな人だった。・・・だが、あの日俺は見てしまった。」
何を?
「・・・彼女が下駄箱の俺の靴の臭いを嗅いでいるのを。」
うわぁ
それは衝撃的だわ。
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