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「それで、夢の続きは?」
ゆっちがくわえていたポッキーは、いつの間にか棒つきキャンディーになっていた。
「続き? ないよ。終わり。夢の終わりはいつも~♪」
「あなたには珍しい哲学的な夢ですね」
完全にスルーの即答である。
「そう? でもそれ、クラスメイトとしての感想だよね。ずっ友としての感想は?」
まだそれをいいますか。と、少し困ったような、照れているような顔で「あなたらしいですね」と、ゆっちが少し、笑った。
親友のほほ笑みに癒される。
ゆっちとの出会いは中学の時だった。
屋上で空を眺めていたあたしに、ゆっちが声をかけてきたのだ。
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