2話 発信してしまった故に ~蚊の場合~

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 蚊のカチさんは最近調子がいいそうです。  友達のカジさんはその理由が気になって仕方がありません。 「カチさんよーなんか最近すごいツヤツヤしてないっすか? なんかこー絶好調というか」 「ふっふっふ。聞きたいか?」 「聞きたいっす!」 「最近、穴場を見つけてしまってよ。吸いログにも載っていないぜ」 「ええー! マジっすか? どこっすか?」 「まぁ、落ち着けよ。とりあえずいつものグループトークに地図載せとくわ」 「あ、ありがてぇ。で、ここがどうすごいんすか?」 「それがだな。この家の住人、夜は窓を開けっ放しにして寝てるんだよ」 「ま、マジっすか? そんなん入ってくださいって言ってるようなもんじゃないすか!」 「そうなんだよ。しかも血液型はO型だ!」 「最っ高じゃないすか! 早速今夜行きましょう!」 「おうよ! んじゃグループの皆んなにも声かけとくか!」  その夜、グループトークに所属している蚊達は大群を成して穴場へと向かうのでした。
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