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「さておき、いやー、料理が出てくるのが楽しみだなー。ドキドキするぜ」 「僕は違うポイントでドキドキしっぱなしだけどね……。はあ、もう驚くのにも疲れた」 「しかし、バケモンバケモンってなあ」  大柄な男は、その体躯に似合った大仰な声で笑うのだった。 「もしこれが三文小説だったら、きっとオチは、実は俺たち二人も妖怪やらバケモンだったりするんだぜ? それで読者にお前もか! って思わせてエンドみたいなな?」 「ありそうだけどね。でも残念、僕らは普通の人間だよ」 「だよなー」 「おい、今の見たかい?」 「なんかいたか?」 「君の後ろに透明人間がいたんだ」 「ハッハッハ。透明なら見えねえっつーの」
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