星の指輪 3

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「えー!?」 四十人近い生徒が再びガヤガヤと騒ぎ 始めた。 「関川は簿記だけで充分だよ。山のように 宿題出す鬼が担任なんてやってらんねえ。」 窓際の席で杉元哲也と小林健太が囁いて いる。 「杉元。」 「何だよ。」 「今何て言った? わたしのように若くて 美しい女性が担任になるのが嬉しいのは わかるけど。」 「嬉しくなんてねえよ。俺、三十女には 興味ないし。」 「わたしもコドモには興味ない。」
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