星の指輪 3

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瞬く間に一年が過ぎた。涼子は仕事を しながら病院へ通う日が続いている。 彼女は横浜市内の公立高校の教諭だ。 五月末、出勤した涼子は校長に呼び出され た。何かしたかな。呼び出しを受ける程の 悪さはしてないはずだけど。 神妙な顔つきで涼子が校長室に入ると、 校長の佐伯が切り出した。 「関川先生、今日から一年F組の担任を お願いします。」 「今日から、ですか。荒井先生はどう されたんですか。」 「荒井先生はご病気で休職されることに なりました。」 「そうですか。」
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