星の指輪 3

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元気過ぎる生徒の集団を指導するには 相応のエネルギーを必要とする。これまで 培って来たやり方が通用しない生徒を 相手にしてエネルギーが枯渇してしまった のだろう。彼女は勤続三十年近いベテラン だ。別のやり方を模索するには時間が 足らず、プライドも邪魔をする。 だが、担任を荒井と対照的な涼子に代えた とて問題が解決するとは限らない。涼子に 分があるとすれば荒井よりは生徒と年齢が 近いことぐらいだ。 「1Fの生徒を抑えられるかはわたしにも わかりません。ご期待に添えない可能性が ありますが。」
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