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「はぁ、わかったよ。大まかに話す。それで勘弁してくれ」
「まぁ、聞くだけ聞こうか」
ビネマンはなりふり構っていられないという様子だ。なら状況としてはレカンナの方の立場が一時的に上になる。
「さっき話した武装勢力だが、噂によると反乱軍と繋がっているといううわさも聞く」
「へぇ、それは別段珍しい話でもないな」
「ああ、国の在り方に疑問を持っている武装勢力と、国の覇権を握りたい反乱軍だ。利害の一致も考えれば繋がっていることに疑問は無い」
「それで? 国の上層部は何を危惧している?」
「反乱軍と武装勢力の動向がまだ不鮮明だ。ただ単に武力蜂起するだけなら武力で対抗すればいい。国軍の方が圧倒的に強い。だが、世論を奪われることは避けたい」
「なるほど、それで神格人か」
チラシと睨めっこをしているレカンナ。彼女の頭の中を戦争中に記憶した地図や地名が矢継ぎ早に通り過ぎていく。
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