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お昼は瀬野っち先輩と…何故か先生…外川さんと、三人で食べた。
「如月の弁当、うまそうだな。自分で作るの?」
「先生、何、麗奈の弁当の方がいいって?どうせ、作ってもらってるんだろ?」
『何、瀬野っち先輩の反応…まるで焼きもちやいてるみたいな…』
「失礼ですね…自分で作りましたー」
「うー…先生のはこっちにあるでしょ?」
そう言って、瀬野っち先輩は色違いのお弁当箱のふたを開けた。
「うっ、何ですか…このラブリーなキャラ弁は…もしかして、瀬野っち先輩が?」
「今日も旨そうだな光流」
「でしょ。だって、先生のためだもん」
『なにこれ、何二人の世界に入ってるの』
怪訝そうな顔をしている私の横を、望月部長が通った。
「おっ、外川、今日も愛妻弁当か」
「どういう意味ですか?」
混乱した私は質問した。
「何、如月知らねーの」
「は?」
全く意味がわからなかった。
「あ、俺たち同棲してるんだよ、ねー先生」
まあ、やけにいつも一緒に行動してるし、仲がいいなとは思ってた。
よく見たら、めちゃくちゃラブラブで、瀬野っち先輩はハート飛ばしまくってる。
「おい、瀬野。目立ちすぎ」
望月部長がたしなめた。
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