分岐点

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「はよっ。麗奈」 「あ、瀬野っち先輩。おはよう!先生、おはようございます」 「俺にもおはようございますだろ!!!」 「おう、おはよう如月」 「先輩、細かいことは、気にしない気にしない」 朝から、瀬野に言葉遣いを注意されながら、新事業企画室のドアを開けた。 「おはようございます」声を揃えて挨拶した。 「おう」 ネクタイが緩んだ望月部長が片手をあげて答えた。 「部長、今日は11時に松原物産の篠田部長と会うんですから、身支度きちんとしてくださいよ!」 瀬野っちが部長をたしなめた。 「瀬野ー、お前風紀委員長かよ」 「そうっすね。如月も教育し直さないといけないし、忙しくて、俺…倒れちゃうかも」 「次、誰か決まらないんですか?」 「うーん、しばらく三人でやってみて…だな」 『そっか、まだしばらくは、この三人体制でいくつもりなんだ…今日は松原物産…か』
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