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「ねえ、瀬野っち先輩…」
「おい、その呼び方やめようぜ。俺も下の名前でよぶの止める」
「そうですね……、じゃあ、瀬野さんでいいですか?」
「オッケー。じゃあ、如月、今からそれで…な!」
「了解です」
「じゃあ、俺は?」望月部長が割り込んできた。
「ウーン………じゃあ、お父さんで!」
「そんな、年食ってねーよ」
『部長以外に呼び方ないって…』
私と瀬野さんはちらっと見て笑った。
「全く、ふざけた部下どもだ」
一緒に仕事をするようになってわかったこと。望月部長はやり手だけど、意外にもかまってちゃんだった。
私と瀬野さんが話していると、仕事の話だろうが雑談だろうが、割り込んでくる。そういうときは。
「はぁー。部長、瀬野さんコーヒー入れますか」
「おう、サンキュー」
私と瀬野さんは、あきれて目を合わせた。
『子どもみたい…』
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