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結局何も答えられず、鈴木はアルバムをめくった。
次のページからは、綺麗な男の子のような佐藤が、やはり男の子にしか見えない短髪で写っていた。
しかも睨みつけるような仏頂面ばかり。
一緒に写っているのも男の子しかいない。
「私は人形遊びやままごとは苦手でな、自然と男の子みたいになってしまった」
「でも、それはそれで佐藤先輩らしいし……あっ、この男の子は田中先輩ですね!」
「……」
「この頃から一緒だったんだ、ふふふ」
「全くおかしくないな、鈴木。私がこうなったのはあの馬鹿田中のせいでもある」
「聞いてもいいですか?どうやって田中先輩と知り合ったんですか?」
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