【一】

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結局何も答えられず、鈴木はアルバムをめくった。 次のページからは、綺麗な男の子のような佐藤が、やはり男の子にしか見えない短髪で写っていた。 しかも睨みつけるような仏頂面ばかり。 一緒に写っているのも男の子しかいない。 「私は人形遊びやままごとは苦手でな、自然と男の子みたいになってしまった」 「でも、それはそれで佐藤先輩らしいし……あっ、この男の子は田中先輩ですね!」 「……」 「この頃から一緒だったんだ、ふふふ」 「全くおかしくないな、鈴木。私がこうなったのはあの馬鹿田中のせいでもある」 「聞いてもいいですか?どうやって田中先輩と知り合ったんですか?」
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