ACT 1

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「好きなんだ、ハルカ。だから、チャンスが欲しい」  見上げる俺を、ハルカが見た。  こんなことってあったか?   ハルカと目が合うなんて!   いや、ない! ヤバい! マジか! ガチか!   しかもいまなら、ハルカと二人っきりだ。周りには、誰もいない。  いつもはアイツや彩音がいて、まともに話すことすらできない。でも。    ――誰もいない今なら、きっと。    俺は大きく息を吸って、ハルカへと向き直る。  ハルカの視線は落ちていた。  でも、俺の気持ちは、どんどん上がる。言葉が口からこぼれ出す。
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