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「好きなんだ、ハルカ。だから、チャンスが欲しい」
見上げる俺を、ハルカが見た。
こんなことってあったか?
ハルカと目が合うなんて!
いや、ない! ヤバい! マジか! ガチか!
しかもいまなら、ハルカと二人っきりだ。周りには、誰もいない。
いつもはアイツや彩音がいて、まともに話すことすらできない。でも。
――誰もいない今なら、きっと。
俺は大きく息を吸って、ハルカへと向き直る。
ハルカの視線は落ちていた。
でも、俺の気持ちは、どんどん上がる。言葉が口からこぼれ出す。
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