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さらには本来、性分化疾患は性同一性障害とは別物であるが、玲音は自身の性について、まるで二重人格のように自分の中には男の性を持つレオンと、女の性を持つレノンが存在する、と語っている。 しかも性全体の六~七割がレオンで、三~四割がレノンであると自覚しており、さらにその日の体調や気分によって、レオンが強く出る時もあればレノンに傾く時もあるという。 ちなみに実際の肉体的・社会的な性別について、玲音は一切明らかにしていないので、ここでは触れない。 どちらにしても、とても繊細で微妙な事柄である。 そんな玲音が持つセンシティブな特性を逆手に取ったのは、暁斗であった。
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