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情報を訊くにはうってつけ。教えてくれるなら、ここまで来たら聞いておいて損はない。
「魔国軍の方が強いもん。人が魔獣と魔力持ちに敵うわけないでしょー」
「それは俺も気付いた」
ついさっきだけどな。
「まあ聞けよ、戦争には規定条件等がある。どちらも偵察と間諜は決められた人数を使い敵とバレたら捕虜にする。定期報告し合い、捕虜の差異があればまた補充を送り込める。不確かな情報戦が先ずありきなんだ」
「ほほう」
「へえー」
「これが七と六師部だ。魔国は六で罪人を使う。任務外の事をしていれば確認時点で殺害も許可されている。人間側もそうだろう」
「それ聞いたことあるよ!」
「……はあ」
それがあの少女?行動結果わかってて起用で処刑してる気がしてゲンナリした。
「そして五師部が兵だ。これは元々騎士軍人と希望者だけが参戦する。衝突地区は予め各国三ヶ所用意。戦地が近くなればその領地界隈の担当が出兵。初戦は平均的になるよう戦闘力調整。負けて後退、勝てば陣が進む。そして人間側は二ヶ所目で小競り合い防衛中。近々大規模戦闘に入るが気圧されてる所だ」
「決められた枠で戦争か」
「家屋と人的被害の膨大な損失に辟易して、いつからかこうなったらしい」
「まあ、そこは、……なあ」
侵略して破壊の限り暴虐無人と思ってたからな。
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