511人が本棚に入れています
本棚に追加
『弱い奴に合わせるってなんで?』と言い切る知ってる魔王と比べたらかなりマシだ。
聞いてる分には面白いんだけどこれは現実。とばっちりは避けるべきだ。
「まあ、盤上ゲームとは言い得て妙だな」
「でもね、魔族って血が騒ぐと暴走する種族が絶対出るって。形式通りいかないから人間側がリスクが高いって主が言ってたよ?」
ミミはデザートをつつく。亡き主を思い出したのかネコ耳をパタパタッとして?気をひとつ。食い溜めはひと段落したようだ。
「拠点戦闘以外領主のいる土地は代表戦だ。どうやるかは知らん。最後は城。一般家屋はスルー。移動中多少一悶着あるけど、ざっとこんな感じだ」
なんか忘れてる。メインだ。
「どこに勇者が必要なんだ。全戦か」
「城かな。相手の城に到達した時点でトップを守る個人二、三、四師が戦うのが最終戦。勇者は二師だろ多分。それはどの時で違う。因みにこの国の城は再々壊されてると聞く」
「何とも意外な。それで城が新しく見えたのか。他の隣接する国は?侵略戦争なんだろ」
ライバもミミも肩を竦めた。
「不思議なことに魔国に対するはココが代表国だ。歴史書でも読めば経緯が知れるが、何せ高価で城保管だし口伝もない。生粋の軍人しか知らん」
「代表?なんだそりゃ」
最初のコメントを投稿しよう!