京(guitar)×『まなべ』さん物語

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「送りますよ」 追い付いてそう言うとビックリした顔の後 ニッコリ笑った 「有名人さんに送ってもらうなんて 贅沢だなぁ」 拒むわけでもなく そのまま並んであるいた 所が着いたのは 例のコンビニ! 「え?」 「ここ家なんです」 「マジ?」 「うちの親が経営してて うちこの上のマンションなんです(笑)まぁ親と別の部屋なんですけどね」 エレベーターのボタンを押す エレベーターが到着して なかに乗り込むと 此方を向いて俺を見る 「送ってくれたお礼にお茶でも飲んでいきます?」 一瞬 何言うてんのか わからんかった 「って何か私 軽い女みたいですね…変なこと言ってごめんなさい」 照れ笑いをする 「お邪魔してええんなら…行きたい…かな」 一瞬又、驚いた顔したけど「どうぞ」と言われ 俺はエレベーターに乗り込んだ 「あーあの…変なことはせえへんから」 「ぷっ変なことってなんですか?」 クスクス笑いが止まらないらしい 「いや…まぁなぁ…ほら、こんな遅くに 女の子の部屋に男が行くわけやし…」 「キョウさんて真面目ですね」 尚も笑いながら言われる 「………」 何も言えない 「降りますよ!」 エレベーターが着いたのに 俺は固まっていたままだった 鍵を開け「どうぞ」と招き入れられる ソファに座り 出されたお茶を口にする 「聞いても良いですか?」 不意に話しかけられ「おっおぉ」と答える 又、笑われたが質問された 「あの『スパイラル』の曲の頭のguitarの指の持って行き方がいまいちうまくできなくて…」 「あぁあれな、あんま難しく考えんでええよ!guitar貸して」 guitarを借りて 教える 「それがうまくできないんだよなぁ」 guitarを『まなべ』さんに渡し やってみる 「あっそこ!」 そう言って弦を押さえる指を重ねた 「こうやねん」 「あっなるほど!」 理解したらもう一度一人でやってみる 「凄い!出来た♪ありがとうございます キョウさん!」 出きるようになったら 何度もその部分を練習してみる 「他に俺がわかることやったら 教えたるよ」 「本当に?超嬉しい♪」 とびきりの笑顔が見れた
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