響(base)×気の強い?女物語

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響(base)×気の強い?女物語

「はぁ?興味ないわ!」 街中で一人の女が友達であろう彼女になんや言うてる しかも、関西なまり 「そんな事言わないで 一回だけ付き合って」 こっちの子はふわふわした肩までの髪の毛で おっとりしてそう 「だって興味ない人のLiveとか行っても 私もつまんないけど 何より向こうに失礼やん!」 こっちの女は気が強そうな 黒髪サラサラ腰までの髪 まぁ言うてることは一理あるな 「えーだって『Creation』かっこいいよ♪一回聞いてみてよ♪キョウさんなんか凄くかっこいいし♪」 はぁん、あの子はキョウファンか… 「あんただってこのキョウとか言う人とヴォーカルの人しかしらんやない!」 「だってこの間知ったばっかだもん!でも、それでチケット取れたんだから 凄くない♪だからいこうよー♪七織(ナナオ)」 「あーもうしつこい!」 そう言って向きをいきなりかえて こっちに来た 「うおっ!」 「きゃっ!」 ぶつかりそうになりバランスを崩しかけた 気の強そうな方を支えた 「すみません」 「周りみなあかんで」 俺が関西なまりだからか 驚いた顔で見上げてきた 「自分も関西?」 「あ…は…はぃ…」 なんや?さっきの勢いどこ行った? 「七織大丈夫?」 気のせいか 支えてる女が震えてる気がする そして顔色が悪いような? 『ガクッ』 膝から落ちた! 「おいっ?」 「あっ七織!あっすみません 離してもらっていいですか?」 「いやでも倒れそう」 「この子 男性恐怖症なんです!」 「え…」 言われて手を離す 「ごめ…い………ありが…」 こんなんでようこの都会に来たもんやな 「すみません…話したりとかは平気なんですけど あんまり密着するとダメなんです」 少しすると落ち着いたのか 大きく深呼吸をして立ち上がった 「すみません…ありがとうございました」 きちんと礼を言われた 「まぁ…なんや大変やね」 としか言いようがない さっきまでの気の強そうな顔が今じゃただの女の子 「そんなんやったら 好きな人とエッチもでけんな」 さっきとの違いについからかいたくなった 『パチーン』 「って…」 見ると睨み付けながらもその目には涙がたまっていた あかん、度がすぎた 「悪い…からかいすぎた」 「あ…ごめんなさい…」 そう言って走っていってしまった 「七織!」 「ちょう待って!」 追いかけようとした彼女を呼び止めた
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