忘れてしまう人・・

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 その日の夜に健太は田舎に出掛けた。 「やっと私の監視の必要がなくなったわ、よかった」  欽二とみつばと忍が話し合っていた。 「監視って、健太君が前に悪い事したことの・・?」  忍が聞いた。 「そう、遊ぶ金欲しさに悪い仲間に入って オレオレ詐欺の受け子になってしまった事、 ずっと健太君を見てたけど、今回の事で 私の監視もなしにするわ、立派な大人になった」 「でも、健太君は何もできなかったし・・・」  忍は理解不能だった。 「今回は美智子さんが健太君を 大人の人間にしたのよ」 「彼は美智子さんの願いを聞いて 何とかしようと考えたわね、それと、 病気の事を思って美智子さんを思いやるようになったし」
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