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「欽二さんは・・・」
「旦那が死んだなら俺も難しいと思うな・・・」
健太は困ってしまった。
次の日から健太は施設の中でビクビクしながら過ごした。
美智子と会うのが不安だった。
夫を連れてくる約束を聞かれたら・・・
それが心配だった。
いっそ美智子さんの旦那さんは死にましたよと言おうか?
いや、それはあまりにもショックが大きすぎる、
精神的にも肉体的にもダメージが大きいだろう。
みつばや忍は美智子と楽しそうに話していた。
どうしようかと悶々と考えたが答は見付からなかった。
「で、一度美智子さんの弟さんを訪ねて話をしてみようと思うんだ」
と、忍を誘うつもりで言ったのだが、
「いい考えね、行ってらっしゃい」
そっけない返事だった。
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