忘れてしまう人・・

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  数日後、 健太と美智子が会った時、 「こんにちは」 「こんにちわ」  美智子に満面の笑みがあった。 数分後、またすれ違う時も、 「こんにちは」 「こんにちは」 「こんばんわ」 「こんばんわ」  施設内でずっと飛び交っていた。 「今回はどうなのかなあ、悪い奴だった健太君が 美智子さんのおかげでいい青年になり、 病気ではあるが辛いボケ老人と言われてる美智子さんが 笑顔を取り戻すことが出来た、 これもまたあれかな? 質量保存の法則?」 欽二が聞いた。 「さあ、二人の心の問題だから・・・ 心の質量はまだ証明されてないから、 でも、暗い凹んだ部分を補うことが出来たんだから いいよね」 みつばが微笑んだ。    第6話に続く・・・
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