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「何か、面白い配信してる人居ないかな?」
アポージェは、退屈そうに言った。
「最近、どの配信に行っても飽きちゃって・・・
もう、このサイト辞めようかな。」
囲い達がザワザワとコメントを入れ始める。
僕も、同じ様に
「そんな事言わなくても、
そのうち見つかるんじゃない?
なんなら探して来ようか?」
とコメントを入れた。
「探してよ、推薦なら一応見に行くからさ。」
それから、暫くアポージェの好きそうな
男性配信者の配信を覗いて回った。
その内いくつかはアポージェに伝えて、
彼女も見に来たが、
なかなかお気に召すものは無かった様で、
どこも1、2回覗く程度だった。
見つけたサイトの中に、
既に彼女がフォローしていた
『コウ』さんと言う中年の男性配信者が居た。
彼は何故か僕を気に入ってくれて、
よくコメントを拾ってくれた。
歳も近かったし、
話題も合い易いかったのかもしれない。
「僕が、配信を始めたのは
東北で地震があった後からだよ。
あの時、ネットで、
家の前を津波でいろんなものが流れて行くのを、
中継している若い人が結構いてね、それを見てたの。
その時、
『素人でもこんな事ができるんだ。』
って気づいてね。
それで、僕も何かあった時には
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