五章

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それを聞いた詩菜は 「え?それは・・・」 「そうお前」 詩菜は自分の顔の横を風が吹き通った感覚がした。 「出会ったのはあの屋上なんじゃ・・・」 「あれが初めてだよ確かに、でも俺は周りにもあいつにも嫌気さしてた時だったんだ。 お前の歌声聞いたのは、最初は風に揺られて聞こえたものだった。」 悠が好きと言ってくれた歌声を誰かが聞いていたことに心が温かくなった。 嬉しかったのだ、悠と美紅しかほめられたこともないものだったけれど、 でも疑問に思った。 「でもなんでその玲美さんとわ、わ」 「あー別れたかって? それはなあいつがいい物見つけたのって言って捨てられた まぁあいつもモデルとか仕事で忙しくて会うこともあまりなかったからな」 と少しピースが埋まっていく音がした。 「そのあとだな何週間後にはもうニュースになってた。」 そうあのニュースがすべての始まりなのだから ほんの少しの謎が埋まっていく 「そしてさ玲美と教室にいるときにお前があの友人と庭で話して教室移動してるのを教室から見たこともあったんだ。」 と知らなかった。見られてることもその時に玲美さんも見ていたことも 「でも教室からって言っても遠くからあの広場なんて見にくいんじゃ・・・」 「そうだな、まぁ普通ならな」 と少し謎なことを言って混乱した。
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