八章

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「私ね悠の事あの時はちゃんと見てたのかなって考えた。 あの空間が好きだっただけなのかもしれない。悠と歌って美紅がそれを聞いてるあの空間が好きだっただけなのかもしれない。 だから離れてみて考えたの、悠は好きと言ってくれた。でも私は何一つ答えることも返すこともしてなかったんじゃないかって」 「・・・詩菜」 「そう思ったらきっと横ごりされても文句は言えないって思った。 すごく偉そうなこと言うけど、だから愛想尽かされても文句も言えないって思ったら 今は悠の事ちゃんと見れてる気がする。あの時よりも、今は純粋に応援できる。」 そう言えば心がすっきりした。 君と歌ったあの曲は今もまだ輝いていますか? まだ私はあなたを見てます。 空の向こうへと
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