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話しながら二人で歩いてる。
不思議な感じだ、別に仲いいわけではない。
友達になったわけでもない”悠が”ってだけでその場が成り立っているだけの異様な組み合わせだ。
「どこに行くんですか?」
「そうねー私の行きつけの場所があるの」
そういわれてそのままついていった。
全く警戒もせずに
きっとちゃんと警戒すべきだったのだ。
「あの・・・ここ本当に行きつけですか?」
「うふふそうね?
行きつけだけで、あなたは初めてなのね?」
そう初めてだ。そこはクラブだから、詩菜には縁のない場所で場違いな場所でもある。
そして玲美さんが二階のガラス張りの部屋へと進んでいった。
そのドアにはVIPとか書いてあった。
そこに玲美を追いかけて部屋に入った。
「あー来たか。
そいつが例の?」
「そうよ。好きにしたらいい。」
「そうかよ。お前も悪だな」
「あなたに言われたくわないわね」
とわけのわからない会話をしている二人
「あの悠の好きなもの買いに来たんですよね?」
「あら、まだそれ信じてたの?あなたばかね?」
そうそれ言われてやっと気づいた。
だまされてしまったのだと、あの時に疑いもせずにOKを出した自分を殴りたくなった。
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