九章

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「へぇーどんな嘘ついて連れて来たんだよお前」 「悠と結婚するからそのお祝いに好きなもの上げようと思ってって言ったら簡単にOKしたわよ?」 「まじかよ! お人よしというより、バカなんだな」 「そうね。 そんな子を相手にするのよ今から」 「そうだなー結構面白そうだわ」 と怖いことを話しているこの人たちは何だろう。 私は騙されたのはわかるけど、どうしてこの人が相手をしてくれるのだろうか。 でもわかるのは今自分は不利な状態で今すぐ逃げないとっていう警告だけだ。 「あ、あの用がないのなら帰ってもいいですよね?」 「おっとそれはだめだな。 今から俺といい事するから帰せないんだ」 そういって近づいてくる。 とっさに後ろに逃げる 逃げ場がないこの場所で逃げ続けるには狭すぎた。 簡単に逃げ場がなくなり、男の人にすぐ捕まった。 腕をつかまれて頭の上で紐みたいなもので結われて両手は完全にふさがれて身動きができなくなった。 「なんかそうやって逃げ場なくすと萌えるなー それに顔もそんなに悪くないっていうよりかわいいな」 そうやって顔を近づけてくる。 とっさに顔を横に向けてよけたけれど、その男の手によって元の位置に戻される。
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