九章

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やだ・・・やだよ。 どうしてこうなったんだろうってぼやりと考えた。 「あっ・・・や、だっ!」 「おっと暴れてももう楽しむしかないよ? それともあれかな初めてとか?」 「ち、ちがう」 「あは、そんな強がるとこもすごくいい」 そういって行為を続ける 服は取られ下着しか身に着けていない体をまさぐるこの男。 初めてなのにそれに反応する私の体。 「はぁ・・・たまんないわ」 そういって首に顔を押し付けすんすんとにおいをかぐ気持ち悪さ。 そして首を舌で舐める感触。 羚杏・・・さん。 私の頭にふとよぎるあの人の顔。 そしてうっすらと浮かぶ悠の顔。 あー初めてはあなたがよかった。 「あー大人しくなっちゃって もしかして最後までやっていいとか?」 あんなに抵抗していた詩菜が大人しくなって気分がよくなったのかそういって行為を進めようとしてきた。 あーとうとう訳もわからない人にあげてしまうのか とぼんやりとそんなことを考えていた。
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