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「でもどうして羚杏さんもいるの?」
「あ・・・」
「お前と仲良くする前に知り合ってたんだよ。あいつ経由でな
それで連絡先も知ってた。こいつから連絡来たときはなんだ?って思ったが切羽詰まってる感じしたからな」
そういう羚杏は詩菜の姿を見て安堵したようだった。
「それでお前はどうする。」
「俺は・・・」
「お前の問題だあいつどどうなろうと俺はもう知ったことじゃない。あいつの欲張りなところはもう身をもって知ってるからな」
「そうだな・・・あいつの事好きになろうと思ったんだよ。セフレでもな。
でもこいつを傷つけない条件であいつの手を取ったんだ。
もうそれも無理だと思った。」
そういう悠はどこか辛そうで
まだその表情をするのねって思った。
その時
「何してるのよ!!」
自分を連れてきた張本人が部屋へと入ってきて。空気がひやりとした。
「玲美・・・」
「なんで悠がいるの!
それになんで羚杏もいるのよ」
「こいつの親友に頼まれた。こいつとは一緒に詩菜を探してもらってた。
玲美お前俺との約束・・・」
「違うわ!私じゃないわよ」
自分はやってませんしてませんとしらを切り始める。
この人はきっと純粋に人に愛されたかったんだと、子供が大事なおもちゃを取られて取り乱すように。
この人もきっとそうだったんだと。
それが人だっただけなのだと
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