九章

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「でもどうして羚杏さんもいるの?」 「あ・・・」 「お前と仲良くする前に知り合ってたんだよ。あいつ経由でな それで連絡先も知ってた。こいつから連絡来たときはなんだ?って思ったが切羽詰まってる感じしたからな」 そういう羚杏は詩菜の姿を見て安堵したようだった。 「それでお前はどうする。」 「俺は・・・」 「お前の問題だあいつどどうなろうと俺はもう知ったことじゃない。あいつの欲張りなところはもう身をもって知ってるからな」 「そうだな・・・あいつの事好きになろうと思ったんだよ。セフレでもな。 でもこいつを傷つけない条件であいつの手を取ったんだ。 もうそれも無理だと思った。」 そういう悠はどこか辛そうで まだその表情をするのねって思った。 その時 「何してるのよ!!」 自分を連れてきた張本人が部屋へと入ってきて。空気がひやりとした。 「玲美・・・」 「なんで悠がいるの! それになんで羚杏もいるのよ」 「こいつの親友に頼まれた。こいつとは一緒に詩菜を探してもらってた。 玲美お前俺との約束・・・」 「違うわ!私じゃないわよ」 自分はやってませんしてませんとしらを切り始める。 この人はきっと純粋に人に愛されたかったんだと、子供が大事なおもちゃを取られて取り乱すように。 この人もきっとそうだったんだと。 それが人だっただけなのだと
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