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「まぁまぁ。前座はここまでにして、ヒロタの悩みに付き合ってやろうじゃないの。
〆切前のこの忙しさの中、私のみが所有し得る、カンダーイな心で☆」
「……(きっと、ただ単に作業に飽きたんだ…)」←ヒロタ
「……(飽きたんだな)」←きら
「……(「私のみが所有し得る」って、他のヤツがサボってたらオマエに殺されるからだろ)」←瑪久弥
「ほーら言ってみ?(酒取り出し☆)」※お酒はハタチになってから※
(酒のツマミにしようとしてるのか!)
部長は既に、にんまり笑いながらドバドバとコップに酒を注ぎ始めている。しばらく項垂れた後、それでも聞いてもらえるだけ有り難いと思い直し、勢いよく顔を上げる。
「天空靜嘉さんのことなんですけど…っ!!」
「あー。まだ落とせてねぇのー?」
グサリ…←心に巨大な棘が突き刺さった音
「部長。もう少し優しく言ってあげないと」
「いや…事実です…から……」
「結構気に入ってるんだよなー、その女。
玉砕覚悟で告白したオマエに、『じゃぁ、私があなたを好きになるまで口説いてくれる?そうしたら付き合いますから』って言ったんだろー? ぎゃははッ!」
「部長~今のモノマネ凄く似てました~…(半泣)」
「僕も部のみんなも協力したんですけど、いまいち、『口説く』のを実行するのにはヒロタのキャラクターが…」
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