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どの男よりも男らしい声音の方へ顔を向けると、今まで社長机(部長所有)に向かっていた部長が、椅子をくるりと回して、組んだ膝に頬杖をついた。
一瞬にして、部長特有のどぅわーんとした黒オーラに呑み込まれる。
「…部長。今日も凄い服ですね。もうソレ私服じゃないですか」
「オホホー♪ 甘いなヒロタ。今日の私は一つも校則を犯していないんだな!」
「そのすっごい肩出しセーターは?」
「校則に『Vネック・円衿に限る』とは無い」
「その靴は…?」
「ヒール付きでも革靴は革靴。しかもスカートはちゃんと学校指定の黒プリーツ!(※この学校ではスカートが、紺プリーツ・黒プリーツ・灰色プリーツの中から自由に選べる)
完璧だろ♪」
「それでタイツも黒ですか…全身真っ黒ですね」
「これはオーバーニーソックス。太股まであるんだよ。もっとよく見せてやろうか?」
「けっ結構です!」
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